エンタテイメントの力で、地域につながりとにぎわいをつくる
2015年、私はこの映画祭を何としても実現したく、パタゴニア日本支社に連絡を取りました。しかし、当時は弊社もAIRSCREENを日本に導入したばかりでBMFFの実施・運営までは出来ませんでした。どこで実施するかも重要なポイントでした。実施することが目的ではなく、イベントはもちろん関わるすべての人や場所が成長・発展していけることが必要でした。2015年からの8年間常にBMFFを忘れたことはありません。その間パタゴニア社のスポンサー終了、コロナによるオンラインでの開催などBMFFは変化を余儀なくされてきました。BMFFの事務局とは毎年、連絡をさせてもらい状況を聞いていました。そのような中、事務局からお声がけいただき、2年前から弊社は微力ではありますが、サポートをさせて頂くことになりました。そして、その一年後探していた彼女?に声をかけてもらいました。福岡市が運営する「油山市民の森」です。この森は長年、福岡市民に愛されてきた憩いの場です。しかし、2022年の10月をもって閉園(2023年4月リニューアルオープン)することが決まっており、施設の方々の市民の皆様への感謝の気持ちとして野外上映会をやりたいというお話をいただきました。実施にあたっては施設にある施工備品やボランティアの方々の力を借りて実施しました。森の中という没入感に浸れる場所で「油山市民の森」でなければ体験できない野外上映ができたと思います。2023年4月27日、油山は”Back To Nature”というコンセプトのもとアウトドア複合施設「ABURAYAMA FUKUOKA」(通称ABY)としてリニューアルオープンをしました。「油山市民の森」でお世話になった担当の方がリニューアル後の新施設に移られたということでご挨拶に行きました。その際に施設のマネージャーを紹介いただきました。ダメもとで即行プレゼン、もちろんBANFFも!ここで実施するなら”Back To Nature”というコンセプトを体現できるものが必要と考えていました。自然の中で体験する素晴らしいアウトドア映像の数々。しかしこちらの一方的な思いだけでは難しいかなとも考えていました。がしかしマネージャー、ご担当の方から企画意図に共感頂き、実施に向けて動き始めることになりました!2015年からずっと探し続けていた場所にやっと辿り着きました。
そして2023年10月ついに『バンフ・マウンテン・フィルムフェティバル・イン・ジャパン2023』を福岡市のアウトドア複合施設「ABURAYAMA FUKUOKA」で開催できました。お客様からも多くの叱咤激励いただきました。課題はまだありますが、「ABURAYAMA FUKUOKA」と共にBMFFも多くの方々に愛されるアウトドアイベントに成長できればと思っています。